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ジャポニズム!

大阪制作室の露久保です。

先日「メアリー・エインズワース浮世絵コレクション展」を観に
天王寺の大阪市立美術館へ出かけてきました。

メアリー・エインズワースさんは
当時まだ珍しかった女性にも開かれた大学で学び、
米国から昭和初期の日本を訪れて数多くの浮世絵を集めたという
世界的なコレクターのひとり。
亡くなった後コレクションが美術館に寄付され、
今回そのうち200点が初めて日本での里帰り公開になったのだそうです。
千葉、静岡に続き大阪は3か所目ということで、
ひょっとしたら既にご覧になった方もいらっしゃるでしょうか。

わたしは浮世絵について詳しいわけではなく、
以前京都で観た北斎の肉筆画がめちゃくちゃかっこよかったから
ほかのもみてみたい!という非常にミーハーな動機ででかけたのですが、
富嶽三十六景だけでも10点以上、
初期の作品から30点以上同時に観られると言う豪華ぶりで
興奮が抑えられないすばらしさでした。

この手の展示としては意外と珍しいことに、
1作ずつに作品の説明書きがついていて
(作品名と作者と年代、素材くらいしか説明がないものが多いです)
浮世絵の技法や当時の風俗に詳しくなくても楽しめるのもありがたかったです。
(ただ説明文は日本語だけだったので、
 日本文化に興味があって訪れたであろう外国の方が
 読めないのは少しもったいなかったかも…)

また、ひとりの女性が集めたコレクションでありながら
作家や派に大きく偏らず初期の浮世絵から春信、歌麿、写楽、
黄金期とよばれる北斎、お気に入りだったという広重まで幅広く、
年代順に並べれば浮世絵の歴史や技術や発展が見て取れる
学術的にも大変貴重なコレクションなのだそうです。

そしてなにより驚いたのはとにかく保存状態がすばらしく、
数年前に刷られたと言われたら信じてしまいそうなものすらありました。
海を渡ってほんとうに大切に愛されていたんだなと感動しました。

ちなみに大阪では国立国際美術館で
クリムトなどで知られる分離派の展示も開催中で、
こちらは浮世絵などジャポニズムの影響がみてとれる作品が
多数展示されています。

(外観が市立美術館と好対照で行くたびについ写真を撮ってしまいます。)
展示タイトルになっていたクリムト自身の作品展示はすこしでしたが、
分離派がつくったポスター(こちらは大量!)が今みても
めちゃくちゃお洒落でかっこいいのでデザイナーの方はおすすめです。


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