「今年60冊、小説を読む」
と前回のブログで書いた大阪制作室の関谷です。
この読活をはじめ、まる5カ月。
現在30冊を突破しました。
今まで、この作家、面白い!と思ったら、その人の作品ばかり読むという
かなり偏った感じであったので、
今回の読活では、できるだけ作家に偏りが出ないよう
いろいろな方の作品を読もう、そしてコストもかかるので、
文庫本にするという2つのルールを決めていました。
”いろいろな作家“というルールはある程度守れているのですが、
先月末に発売された池井戸潤氏の「俺たちの箱根駅伝」は単行本、しかも上下巻。
ルールを守るべきか破るべきか・・・若干の迷いはあったが、
買って大正解、大満足な作品でした。
ジャンル的には、意識して選んでいるわけではないのですが、
振り返るとミステリー作品が多くを占めている。
そんな中で、殺人事件の類は一切出てこない新しいミステリーに出会った。
原田マハ氏の「楽園のカンバス」。
あえて言うなら、アートミステリー作品だ。
有名な画家の謎を解き明かしていくのだけれど、
これは小説ではなくノンフィクションでは、と錯覚してしまうくらい、
史実と虚構の境がわからなくなるくらい、
物語の世界にどっぷりと入り込んでしまう、とても面白い作品でした。
あと7カ月、どのような作品に出会えるか楽しみです。
- 投稿日:2024.06.03
- 投稿者:関谷
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